ーそれぞれの写真をクリックすると大きな画像になりますー


「さて、ここで2007年度シーズンのベスト フライを発表しましょう!」

「今シーズン 一番トラウト達を水面上にあげてくれてエキサイティングな体験を我々に授けてくれた素晴らしいフライは??」


「ファット アルバートく〜ん」

ってな、感じで今シーズン本当に活躍してくれたのがこのフライ、ファット アルバート。

正式名称ビッグ ファット アルバート。

恥ずかしながらジミーはこのフライの存在さえ2007年まで知らなかったのです、、
このフライを知った日の様子はこちら(本当にこんなときはブログを毎日書き留めておいて良かった、、とつくづく思いますな)

どれだけ現場での登場回数が多かったか?
それはどうぞ「ファット アルバート」という単語をページ右手にある「ブログ内検索」に入れて検索をかけてみて下さい。
ホッパーが元気に出始める8月初めからもうファット アルバートくんを流さなかった日は無いくらい、、
極めつけはヘンリーズフォークの気難しいレインボー達もこのフライを食べに来た、という事実
それもブラインド キャストで。
それ以来、当てずっぽうなブラインド キャストでヘンリーズフォークのレインボーを出す事にハマッてしまったのでした。どうぞ良い子の皆さんはマネしないでね、ヘンリーズフォークはあまりにも広大、なので(笑)

ジャクリンズの名ガイドである(そして彼はストイックなドライフライ ガイド、マディソンのフロート トリップでは本当にドライフライ一本で漕ぎ通すピュアリストでもあります、魚さん達が上がってこないとすぐにドロッパーやニンフを流すジミーは彼に言わせるとマディソンの心がわかっていない、、ダメ ガイドなのだそうです(笑)ジョン ゴスペデェレックがマディソンでのガイド中にわざわざボートを停めて良子ちゃんにくれた2つのファット アルバート。

そのファット アルバートは新品ではなくて、どちらのフライにもしっかりと魚の噛み跡が付いていました。
でもそんな中古フライでもあまりにも効きすぎるのでジミーはすぐに二つのうちの一つをボックスにしまいこみ、家に帰ってからコピーしようと決心したのです。

案の定、それから良子ちゃんはファット アルバート一つを40cmクラスのナイスなブラウンにブッちされていました(笑)

その晩、大切に取っておいたファット アルバートくんをコピー。
でもこのフライ、部品が多い(笑)  行程も多い、、勝手がわからんから最初の一匹を巻くのに45分くらいかかってしまった、、


実際にガイド・トリップでゲストに流してもらったり、いろんな川でいろんなシチュエーションで使ってみて、ジミーなりに改造(改悪?)してみたのが写真のファット アルバートくん。

オリジナルはティムコの200Rというゲープが狭い3Xロングなシャンクに巻いてあったけど、それをティムコの2312に変更。
2312は2Xロングだからフックのサイズも12番から10番とひとつサイズを上げてみました。
ゲープも深くなったのでフッキングも多少良くなった感じでありますな、、

水に浮かべてみるとベタ〜、、と水面にだらしなく張り付く、所謂
「べったりとロー ライドやる気全然ありません」系のファット アルバートくん。

思ったより視認性悪し、、マディソンのように流れが速い川だと大きな10番のフックでも見失う事に気がついて、インジケーターとして赤いフォームをちょこっとトップに。
いや〜、これだけの少ないフォームでも赤にすると水面上でよく映えるものなんですね、、これでビギナーのアメリカ人ゲストでも安心してストレスなく流して頂けるようになりました。
最初はこんな赤いインジケーターを付けたら魚がリフューズするかな? と思ったのですが釣果に関係ないのでジミーのファットくんにはインジケーター付なのです。

ウイングの白いズィーロンとフラッシャブー数本も無くてもいいパーツかな?
ある日良子ちゃんが使っていたファットくん、マディソンのレインボーやブラウンが容赦なくファットくんに襲いかかってきた後にウイングがむしり取られてしまっていましたけど、それでも釣果は変わらず。

ホッパーが実際に川を流れていく時にはウイングは出していないし、ビートルも(時々ウイングを出しっ放しの奴もいるけど)ほぼ出していないし、、おそらくウイングはウイングというより、インジケーターとしてのウイングという役割の方が大きいような気がします。
でもウイングだけで赤いインジケーター無しだと水面で見失ってしまうんだよな〜、、

「こんな大きなフライ、どうやって見失うんだよ」
と最初はジミーも思いましたけど実際にマディソンのフロート トリップで流してみると、水面に張り付く、というかボディーの半分以上は水面下に没しちゃうんだよね、このファットくんは。 まあ、それが逆に水面に落ちてしまったホッパーそっくりな浮き方になるのがこのフライの長所なんでしょう。


(ヘンリーズフォークのホッパー ヘンリーズフォークのホッパーはボディー裏面は黄色ではなくてタンが多し、マディソンのホッパーは黄色が多し)

最初は巻くのに手間がかかったファット アルバートくんもタイイングのコツがわかってくるとフライを巻いているというより、「夏休みの宿題工作」って感じで楽しいたのしい。
出来たフライもカワイイのでついつい手のひらに置いて愛でてしまう、、ので余計に一本一本時間がかかってしまう、、、という欠点も(笑)
時間がかかるフライは我々プロ ガイドにとって全然ウエルカムではない、もっと早く巻けないかな??
(当たり前のことだけど)各部品をあらかじめ切り出したり、作り出しておけば、大分作業時間が短縮出来るようになりました。

今では大分慣れて(もう100本以上巻いた)タイイングも早くなって一本5分くらいで巻けるように。
それでも一時間に12本巻けるかどうか? 

巻くのにちょっと時間がかかるけど、現場では3Xテッペットに結ぶフライなのでめったに切れて無くなることがないのも嬉しいファット アルバートくん、40cm以上の魚さん達を6匹くらい揚げても健気にお仕事を続けてくれるし、フロータント無しで一日中6時間以上水面に叩き付け続けてもまだ浮いてくれている働き者でもあります。これでガイド仕事も楽ちん、らくちん。

ギザギザの噛み跡がしっかりと付けられたファットくん達が、この夏ナイスサイズを揚げたゲストのフライボックスに大切に仕舞われるのを見届けると、、、
かわいい子供たちを里子に出したような(出した事は当然ないけど(笑)、柔らかなほのぼのとした嬉しさを感じるタイヤーの喜び、とでも申しましょうか、、

このファット アルバートくん、探せば結構フライショップで売っているけどみんなサイズが大きいし(サイズ8や6)、ボディ裏面の色が焦げ茶だったりして、ジョンがくれた「サイズ10番、ボディ裏は黄色」のパターンは見つける事が難しい。
(というかウエストイエローストーンとラストチャンス周辺のショップには見当たらなかった、、)
ので、ジャクリンズの他のガイド4名はみんなジミーにフライをおねだり、、、
そのうちボブ親方までジャクリンズで売りたい、、と
「ジミー 一本$1でどうだ??」
「そりゃ  ちょっと安すぎ無理っすね、、一本$2ならなんとか、、」
「うちのフライは一本1ドル75セントで売っているからそりゃダメだな」

とショップに置く事は回避出来たので、ホッとしました。だってあまりこんな良いフライは出回ってもらいたくないからね(笑) 

日本語の読める貴方だけにソッとお教えしたい、それほど強力に魚さん達を水面上まで引き上げるインパクトのあるフライなのです。

ご自身で巻いて使ってみるときにはどうぞそれを心してお使い下さいませ。


フック:ティムコ2312 10番
スレッド:3/0 イエロー
ボディ:2mmフォーム タンとブラウン
ウイング:ズィーロン ホワイト フラッシャブーをちょっと
レッグ:センティピード セペックルド・タン スモールサイズ

タイイングはどうぞこのページをご参照下さい。
英語ですが写真入りで順序も丁寧に説明しています、さすがオービスは偉いもんです。(上記 リンク切れッス。こちらのリンクをどうぞご覧下さいね。2015年8月記)
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